店主の勝手なピザ小説。連載第4回。恋愛バージョン「ピザがさめないうちに」
店主の勝手なピザ小説。連載第4回。恋愛バージョン「ピザがさめないうちに」
しばらくして、新しい客が入ってきて、トマ子の表情が一変した。
一気に青くなった。
彼女から聞いていた男だった。
トマ子の態度でわかった。
男は男の家族と供にいるようだ。
レストランに入ってきた彼らは、向かって左奥のテーブルに座った。
男は、非常に不愉快な笑みを浮かべていた。
トマ子はずっと黙っている。
ピザ夫はたまらなくなって、色々話題を変えた。
だけど無理だった。
トマ子は涙をにじませて、
うつむきながら、外へ出た。
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