常連さんで、仲睦まじいカップルさんがいます。
先日、イタリアのシチリア島に旅行に行かれたそうで、お土産をもらいました。
それは、なかなか、懐かしいもの。
「ボッタルガ」
「カラスミ」です。
 
僕の修行先、サルデーニャ島では「ボラ」という魚のカラスミでしたが、この、お土産はマグロのカラスミでした。
ちなみに、ボラは、イタリアではなかなか使える魚で、煮こごりっぽく型に入れて前菜にしたりと、幅広く料理で使っていました。
 
カラスミは日本でもイタリアでも高級食材です。
 
僕の働いていたレストランで、カラスミはパスタで使っていました。
すりおろして、茹で上げたパスタに混ぜるというだけのシンプルなものです。
いつだったか、有名なミュージシャンが店にくるというので、彼にボッタルガスパゲッティーを作ってくれと、オーナーに言われ、居残りして作ったことがあります。
ミュージシャンのコンサートが終わるのが遅いためか、12時をまわる?くらいお店でずっと待っていたように思います。
そこそこイタリア語もわかるようになってきて、ミュージシャンが帰った後、オーナーと真夜中、少し涼しい中、レストランの外の小さなテラスで二人で座り、静かに会話したことを思い出します。
 
ちなみに、日本では「熱々」と「冷え冷え」という感覚に細かい気がします。
ざるそばがぬるかったら嫌ですよね?
ラーメンがぬるかったら嫌ですよね?
日本人はパスタは熱々が好きです。
イタリアではそれほど熱々は求められません。
噂では猫舌の方が多いとも聞きました。
 
ですので、このボールであえて作る、ボッタルガのスパゲッティーは、ちょっと温かいくらいのパスタなので、日本人の中で人によっては、「冷めている」と言うかもしれません。
カラスミは高い温度をくわえ続けるとせっかくの風味も台無しになります。
 
さて、高級食材ということもありますし、、当店ではなかなかお出しできないかも〜。