店主の勝手なピザ小説。連載第5回。恋愛バージョン「ピザがさめないうちに」
店主の勝手なピザ小説。連載第5回。恋愛バージョン「ピザがさめないうちに」
ピザ夫はトマ子を待っていた。
もしかしたら帰ってこないのかもしれない。
やっぱりそうだ。
ピザ夫は、レストランの会計をすませると、外へ飛び出した。
もうどこにもトマ子を見つけられない。
安っぽいどこかの個人ブログ小説かのように、タイミングよく、強く雨が降ってきた。
ピザ夫は走った。
そして後悔した。
どうして、トマ子をもっと、守ってあげられなかったんだろう。
走った。
やっぱりトマ子を見つけることができなかった。
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