第10回「イタリアで賄いで、うどんを作ってみたよ」イタリア修行

昔から帽子好きだった私(店長)
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はじめに

連載形式のイタリア修行日記は、石窯ピザフェデリコ、オーナー堅田が2005年に約1年間イタリア修行のため滞在した経験をもとに書いています。

修行場所は、イタリア北部、そしてフェデリコと一緒に働いたサルデーニャ島です。

イタリア国内の観光は20州のうち半分は行きました。

思い出だけをもとに書いていますので、正確な情報はインターネットで検索してください。78

イタリアの食事

イタリアの食事は当然のことながら、日本の食事の仕方とは異なります。

日本では、お米があって、副菜が同時に食卓に並びます。

お米と一緒におかずを食べます。

もちろん、主食のお米に基本、味はついていません。

イタリアでは、レストランの場合、お酒と一緒にいただく前菜から始まり、第一の皿と呼ばれる炭水化物をとり、次に第二の皿であるタンパク質をとるメインディッシュとなります。

その後、デザートとカッフェが続くのが一般的です。

イタリアの家庭ではどう食べるのでしょうか?

第一の皿と第二の皿だけ基本いただきます。

最初にパスタなどを食べて、次にメインディッシュです。

日本では生のサラダが好まれますが、イタリアではサラダだけで食べません。

サラダはメインディッシュの付け合わせで登場することはあります。

イタリアのレストラン修行時代、賄いを作っていましたが、やはり、第一の皿を作り、(ショートパスタのトマトソースが多かったです)第二の皿(余り物の肉や魚を白ワインなどで軽く煮たものが多かったです)を用意します。

この2つをテーブルに置いておきます。

そして、賄いの時間になると、各それぞれが第一の皿を盛り、食べ終わったものから第二の皿を持って食べるのです。

第一の皿も第二の皿も同時に盛ってテーブルの上に置いて同時に食べるということは絶対にありません。

絶対にありません。

賄いで日本食を作る

日本人なので、イタリアのレストランで働くと、必ず日本食を作って、と言われます。

「お寿司作って」

は最も言われることではないでしょうか。

イタリア語が堪能でないので、「できません」というと、「なぜ日本人なのに??」という顔をされます。

イタリア語がそこそこできるようになると、

「ピッツァのように寿司は専門的で、鍛錬された職人でないと作れない」みたいなことが言えるようになって答えると納得していました。

お米とキッコーマンの醤油があるので、野菜と肉で肉じゃがみたいなのを作って賄いで出そうと考えました。

そして、お米を炊いて、おかずを用意したのですが、困ったことが起こりました。

何か、わかりますか?

イタリアの食習慣に関係しています。

そうです。

第一の皿と第二の皿にわけてイタリア人は食べるのです。

よって、私がどんなに「日本では米とおかずを一緒に食べるんだよ」と説明しても、

まず、白飯だけを食べて、食べ終わってから、肉じゃがを食べるのです。

白飯だけ食べているイタリア人はイタリア人同士で「日本食どう?」「味がしない」などと喋っています。

しまいには、粉チーズとオリーブオイルを白飯にかけてリゾットみたいにして食べていました。

うどんも作ってみた

白飯とおかずという日本スタイルの賄いは無理だとわかって、単品の料理を考えました。

丼物とかもそうです。

イタリアにはもちろん小麦粉があるんで、うどんを作ってみました。

袋にいれて、コシをだすため、足で踏んで朝から仕込みましたよ。

不思議な顔をしていました。

かけうどんにした気がします。

評判は上々でした。

イタリアには、ピチ、ピーチという卵の入らない練りパスタがありますから、それと同じように食べてくれたのでしょう。

おわりに


今回は以上です。

いかがでしたか?

イタリア修行とはいえ、どこかバカンスに近いようなリラックスして過ごせれた日々でした。

何かご質問、コメントなどありましたら嬉しいです。

引き続き、不定期ですがイタリア修行のブログをよろしくお願いします。

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