読書

イタリア修行に初めて行った時、最初に料理学校で教えられたことがあります。
「イタリア料理には、宮廷でもてなされる豪華な料理(クチーナリッカ)と、大衆料理(クチーナポーヴェラ)と大きく二つに分けられる」
これを最初に習っていたので、後の学習で随分と理解が違ったような気がします。
イタリア料理は、すごーく歴史に関係しているんです。
料理だけみて、州がわかったり歴史的背景も読み取れたりします。
僕は本を読むのが好きです。
10代の頃からビジネス本を含めよく読んでいました。
費用対効果は、めちゃくちゃ悪いと思います(笑)
最近、「イタリアワインと料理の強化書」という本を購入しました。
幾人か知っている人が執筆しているのですが、こういう本は歴史に深く関係するイタリア料理とワインを勉強する上でとってもいいです。
ちなみにこれは僕の見解ですが、「イタリア料理」という言い方よりかは、
「シチリア料理」「ロンバルディア料理」とか州や地方名がつく言い方が自然なのかな、と考えています。
地方によって、料理があまりに違いすぎるからです。
都市部は観光客がカスタマーになるので、色々な地方の有名な料理が揃えられているかもしれません。
日本の「イタリア料理」はまさしく「イタリア料理」といって、よいのではないでしょうか?
「バーニャカウダ」はあるし「トリッパ」はあるし「リゾット」はあるし「カラスミのパスタ」はあるし「ブッタネスカ」はある、
「カルボナーラ」はあるし「アーリオオーリオペペロンチーノ」はある。
ここぞとばかりに色々な地方の料理がメニューに盛り込まれています。
おそらくイタリア人はこのようなメニュー構成はできないと思います。
またピッツァの歴史はトマトの普及の歴史から考えると、新しい料理となると思われます。
ということは、石窯の歴史もそれほど古くはないはずです。
僕が修行している時、食べたピッツァの多くは、形も綺麗な円ではなく、コルニチョーネ(ピザのフチ)も膨らんではいませんでした。
ナポリピッツァと呼ばれ、綺麗な形で、フチがふっくらしているものはほとんど見かけませんでした。
もしかしたら、あのよく目にする綺麗なピッツァは、洗練されたピッツァの進化形で最近の流行りなのかもしれません。
ピッツァや料理に関してはウンチクがめちゃくちゃ長くなりそうなのでこの辺で失礼します。

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